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テクニカル修理サービス
迅速な修理サービスが求められるパラリンピック
障害者スポーツにとり、選手の身体の一部ともいえる義肢や車椅子などの補装具や機器は大きな役割を果たします。パラリンピックの様に競技がハイレベルになればなるほど、機器にかかる負荷は非常に大きくなり、常に故障などのトラブルと隣り合わせにあります。長く辛い準備を経て、夢や目標を掲げ大会に臨むアスリート達にとり悪夢ともいえるこうしたトラブルに対応し、迅速な修理や調整がなされることは、大変重要なことといえます。
修理サービスの内容と修理サービスセンター
オットーボック社は、テクニカル修理サービスのプロバイダーとして、パラリンピックに参加する全ての競技者に対し、無償の修理サービスを提供します。この修理サービスは、競技用ばかりでなく、競技者が日常に使用する補装具や機器に対しても、また、それらがいずれのメーカーのものであっても公平に提供されます。
選手村および幾つかの競技会場内には、修理サービスセンターや修理ブースが設営され、移動用のワークショップも装備されます。修理サービスセンターやブースには、ドイツから輸送された設備機器が配備され、あらゆるメーカーの修理用スペアパーツも充分に在庫されます。 また、全世界のオットーボック社とそのパートナーである関連会社から派遣される国際的レベルの義肢装具士と車椅子技術者で構成されるチームが編成されます。 こうした入念な準備により、必要とされる場所で、必要な時に技術、修理サービスを受けることができるという安心感を競技者に与えることができるのです。(写真:ロンドン大会での修理サービス)
拡大する修理サービス
オットーボック社のテクニカル修理サービスは1988年のソウル大会おいて、たった4人のオーストラリア人技術者がサービス提供をしたことから始まり、回を重ねる毎にその規模が拡大しました。
2008年の北京大会においては、19カ国から136名の技術者が参加するまでになりました。修理時間は1万時間を超え、120カ国から参加した競技者に対して、2188件の修理を実施、1日で183件の修理をしたこともありました。
(写真:北京大会の修理サービススタッフと現地のボランティア)
2012年ロンドン大会では80名 の技術者が参加するまでになりました。修理時間は1万時間を超え、164カ国から参加したパラリンピピアンがトレーニングや競技で使用する機器の修理を2,062件以上実施しました。
(写真:ロンドン大会の修理サービススタッフ)